# 引越しが安い時期はいつ?料金カレンダーと値切りのコツ
「引越しの時期を自分で選べるなら、いつが一番安いんだろう?」——転勤や進学のように日付が固定されている人でなければ、ここを工夫するだけで引越し代は大きく変わります。同じ荷物・同じ距離でも、時期の選び方ひとつで数万円、単身でも1〜2万円、家族なら5万円以上の差がつくことも珍しくありません。
結論から言うと、引越しが最も安いのは5〜6月・11月・1月上旬の平日です。 これらは「通常期」と呼ばれる需要の少ない時期で、料金が底値になりやすいゾーンです。逆に3月下旬〜4月上旬は1年で最も高い繁忙期で、通常期のおよそ1.5〜2倍まで料金が跳ね上がります。
そしてもう一つ重要なのが、同じ月の中でも「平日」「仏滅」「時間指定なし」を選ぶだけでさらに安くできるという点です。この記事では、月別の料金傾向をカレンダー表で示したうえで、繁忙期にしか動けない場合の対策、そして最後の一押しになる値切り交渉のコツまでを、順を追って解説します。
月別・引越し料金カレンダー(傾向表)

まず全体像を押さえましょう。引越し料金は「その時期にどれだけ引越し需要が集中するか」でほぼ決まります。需要が多ければ業者は強気の価格を出せますし、逆に需要が少なければ「空いているトラックを埋めたい」ため値引きに応じやすくなります。
1年の中で需要が集中するのは、新生活が一斉に始まる3〜4月、そして異動や転勤が多い9〜10月です。この2つのピークを避けた5〜6月・11月・1月中旬〜下旬が、料金の底値になりやすい通常期にあたります。さらに、同じ通常期でも土日祝より平日、月初・月末より月の中旬のほうが安い傾向があります。
月ごとの需要と料金の傾向を一覧にすると、次のようになります。金額は物件の距離・荷物量・業者によって大きく変わるため、あくまで「通常期を100としたときの目安(相対的な高さ)」として捉えてください。
| 月 | 需要 | 料金の傾向(目安) | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 1月上旬 | 少ない | 安い | 正月明けは狙い目。中旬以降も落ち着く |
| 2月 | やや増 | やや高め | 3月に向けて徐々に予約が埋まり始める |
| 3月中旬〜4月上旬 | 最多 | 最も高い(通常期の約1.5〜2倍) | 1年で最悪の時期。予約自体が取りにくい |
| 4月中旬〜下旬 | 減少 | 落ち着く | 繁忙期明けで急に空きが出る |
| 5月 | 少ない | 安い | GW明けは特に狙い目 |
| 6月 | 少ない | 安い | 梅雨で需要が最も落ちる月のひとつ |
| 7〜8月 | ふつう | 平均的 | 夏休みでやや動く程度 |
| 9〜10月 | 増える | やや高め | 下半期の異動・転勤で第2のピーク |
| 11月 | 少ない | 安い | 秋の異動が一段落し底値に戻る |
| 12月 | ふつう〜やや増 | 平均的 | 年末は月末に向けて混みやすい |
表のとおり、「安い」が並ぶのは5・6・11月、そして1月上旬です。時期を自由に選べるなら、この4つのゾーンの平日を第一候補にすると失敗しにくくなります。
なお、同じ「安い月」でも業者ごとに提示額は違います。1社だけの見積もりでは相場が高いのか安いのか判断できないため、複数社をまとめて比較しておくのが鉄則です。引越しの相見積もりはこちらから確認できます 👉
繁忙期と通常期で料金はどれくらい違う?

「1.5〜2倍」と言われてもピンと来にくいので、単身・近距離(同一都道府県内)を例にイメージしてみましょう。
通常期であれば単身の近距離引越しは3万〜5万円程度が目安ですが、3月下旬〜4月上旬の繁忙期になると、同じ内容でも6万〜10万円台を提示されることがあります。荷物が多い人や家族の引越しでは、この差はさらに広がり、通常期との差額が10万円を超えるケースもあります。
料金が上がる理由は単純で、この時期は「高くても頼まざるを得ない人」で予約が埋まるからです。業者側は値引きをしなくても仕事が入るため、交渉の余地がほとんどありません。それどころか、繁忙期のピークには「そもそも予約が取れない」「希望日が全滅」という事態も起こります。
つまり繁忙期は「高い」だけでなく「選べない・交渉できない」時期でもある、と理解しておくことが大切です。時期をずらせるなら、多少予定を前後させてでも繁忙期を外す価値は十分にあります。
同じ月でも引越しを安くする4つの工夫
「どうしてもこの月に引越したい」という場合でも、日や時間帯の選び方でまだ下げる余地があります。 通常期はもちろん、繁忙期でも効果があるので押さえておきましょう。
- 平日を選ぶ: 土日祝は需要が集中するため割高です。可能なら火・水・木あたりの平日が狙い目です。
- 仏滅など縁起の悪い日を選ぶ: 大安を避ける人が多いぶん、仏滅は予約が空きやすく、値引き交渉もしやすい傾向があります。縁起を気にしない人には有利な選択肢です。
- 時間指定なし(フリー便)にする: 「開始時刻をお任せにする」プランは、業者がその日の空きに合わせて組めるぶん割安になります。当日の開始が遅くなる可能性は許容する必要があります。
- 午後便・夜便を選ぶ: 午前中の人気枠を避けると安くなることがあります。前の現場が長引くと待ち時間が出る点は理解しておきましょう。
これらを組み合わせると、「繁忙期でも平日×フリー便」「通常期なら平日×月中×仏滺」といった形で、同じ月の中でもさらに1段階安い日を選べます。荷造りや手続きの段取りも合わせて確認したい人は、引越しやることリスト時系列版|1ヶ月前〜当日までの時系列チェックリストも参考にしてください。
繁忙期にしか動けない場合の対策
進学・入社・年度替わりの転勤などで、「どうしても3月下旬〜4月上旬に動くしかない」という人も多いはずです。その場合でも、少しでも負担を軽くする手はあります。
- とにかく早く予約する: 繁忙期は日が近づくほど枠が埋まり価格も上がります。日程が決まったら1〜2ヶ月前には動き始めましょう。
- 日をピークからわずかにずらす: 3月下旬の週末が最悪です。可能なら3月上旬〜中旬、または4月中旬以降にずらすだけで大きく下がります。数日の違いでも料金帯が変わります。
- 荷物を減らして「単身パック」を活用する: 荷物量で料金が決まるため、不要品を処分してコンテナ単位の定額プランに収めると安くなることがあります。
- 入居日と作業日を分けて考える: 契約開始日と実際の運搬日をずらせるなら、繁忙期のピークを外して運ぶ選択肢も生まれます。
- 見積もりは早い段階で複数社から取る: 繁忙期こそ業者間の空き状況に差が出ます。早めに一括見積もりで比較すれば、まだ枠が残っていて相対的に安い業者を見つけやすくなります 👉
進学に伴う引越しで時期の自由度が低い人は、部屋探し自体を早く始めることで日程の選択肢が広がります。大学生の部屋探しをいつ始めるべきかは大学生の部屋探しはいつから?合格前予約と繁忙期の立ち回りで解説しています。
引越し料金の値切り交渉のコツ
安い時期・安い日を選んだうえで、最後にもう一段下げるのが値切り交渉です。ポイントは「気合い」ではなく「比較材料を持っておくこと」です。
- 相見積もりを前提にする: 「他社は〇円でした」という具体的な数字があると、業者は対抗値引きを出しやすくなります。逆に1社だけだと交渉の土台がありません。
- 他社の見積書を見せて競わせる: 口頭より書面のほうが効きます。最安値の見積書を提示して「これに近づけてほしい」と伝えるのが基本形です。
- 端数を狙う: 「あと5,000円下がれば今ここで決めます」といった、即決とセットの小さな要求は通りやすいです。
- オプションを見直す: 不要な梱包資材や作業を外すだけでも総額は下がります。値引きが渋いときは「サービス(ダンボール無料など)を付けてもらう」交渉に切り替えるのも有効です。
- 繁忙期は交渉が効きにくいと割り切る: 前述のとおりピーク時は値引き余地が小さいので、交渉に期待しすぎず「早期予約と日程ずらし」で勝負しましょう。
交渉の出発点になるのはやはり複数社の見積もりです。相見積もりの取り方や電話ラッシュを避けるコツは引越し一括見積もりのおすすめは?電話ラッシュを避けるコツも解説で詳しく解説しているので、あわせて確認してください。
【体験談】5月の平日に動いて約2万円安くなった例
参考までに、筆者の知人(20代・単身)が引越し時期をずらして節約できたケースを紹介します。
彼は当初、3月末に今の部屋を出て新居へ移る予定でした。ところが業者に見積もりを頼むと、単身の近距離にもかかわらず提示額は7万円台。「繁忙期だからこの時期はどこも同じくらい」と言われ、しぶしぶ検討していたそうです。
そこで、旧居の契約更新のタイミングを調整して引越しを5月の平日(水曜)にずらし、あわせて時間指定なしのフリー便を選択。さらに一括見積もりで3社を比較し、最安の業者に「他社はこの金額でした」と見積書を見せて交渉した結果、最終的に約5万円まで下がりました。当初の7万円台から2万円ほどの節約です。
本人いわく「3月末という日付を疑わなかったら、そのまま2万円多く払っていた。時期は動かせないものだと思い込んでいた」とのこと。もちろん誰もが時期をずらせるわけではありませんが、「その日程は本当に固定なのか」を一度見直すだけで、選択肢は大きく広がります。
引越しが安い時期まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 最も安いのは5〜6月・11月・1月上旬の平日(通常期)
- 3月下旬〜4月上旬は繁忙期で、料金は通常期の約1.5〜2倍。予約も取りにくい
- 同じ月でも「平日・仏滅・時間指定なし・午後便」を選べばさらに安くできる
- 繁忙期にしか動けないなら「早期予約」「日程を数日ずらす」「荷物を減らす」で負担を軽減
- 値切りは相見積もりが前提。他社の見積書を材料に交渉するのが最も効く
引越し料金は「言い値で払うもの」ではなく、「時期と日、そして比較で下げられるもの」です。時期を自由に選べる人ほど、この記事のカレンダーを手元に置いて、最も安く動けるタイミングを狙ってください。
※本記事に記載の金額・料金差は一般的な傾向・目安であり、地域・距離・荷物量・業者・年度により異なります。実際の料金は各業者の見積もりでご確認ください。
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